バイク用インカムでツーリングの楽しさが倍増する
「ツーリング中に仲間と会話したい」「ナビの音声案内をヘルメット内で聴きたい」。バイク用インカムは、こうした悩みを一気に解決してくれる装備です。Bluetooth接続でスマートフォンや他のライダーのインカムと通信でき、走行中でもクリアな音声通話が可能になります。
2026年現在、主要メーカーからさまざまなモデルが発売されており、価格帯も5,000円台から60,000円台まで幅広いラインナップが揃っています。この記事では、用途別に厳選した8モデルを比較し、自分にぴったりのインカムを見つけるためのポイントを整理しました。
失敗しないインカム選びの4つのポイント

ポイント1: 通話距離(何メートル先の仲間と話せるか)
インカムの通話距離は機種によって100m〜2,000mまで大きな差があります。2台でタンデム走行するだけなら100〜300mで十分ですが、4〜6台のグループツーリングでは最低800m以上の通話距離を持つモデルを選んでください。山間部やカーブが多い道では実効距離が短くなる傾向にあるため、カタログ値の7〜8割程度が実際の目安です。
ポイント2: 接続台数(何人同時に話せるか)
同時接続台数は、ソロライダーなら2台接続で十分ですが、グループツーリング派は4台以上の同時通話に対応したモデルがおすすめです。メーカーを跨いだ「ユニバーサルインターコム」に対応しているかどうかも重要な確認ポイントです。
ポイント3: バッテリー持続時間
日帰りツーリングなら8時間以上、泊まりがけなら12時間以上のバッテリー持続時間が安心です。USB-C充電に対応したモデルなら、休憩中にモバイルバッテリーで素早く補充できます。充電しながら使用できる機種もあるので、ロングツーリング派はチェックしてみてください。
ポイント4: 防水性能
突然の雨に対応するため、IPX5以上の防水性能を持つモデルを選びましょう。IPX5は「あらゆる方向からの噴流水に耐える」レベルで、通常の雨天走行には十分です。たですし、豪雨や長時間の雨中走行を頻繁に行う方は、IPX6以上のモデルが安心です。
おすすめインカム8選を用途別に紹介

1. B+COM ONE(サインハウス・約29,700円)
国内シェアNo.1ブランド「B+COM」のスタンダードモデルです。最大6台同時通話、通話距離約1,400m、バッテリー持続時間約12時間と、必要十分なスペックを備えています。日本語の音声ガイダンス対応で、操作に慣れていない方でも直感的に使えます。
B+COM同士の接続は非常に安定しており、日本のツーリンググループで最も普及しているため、仲間と同じブランドで揃えやすいのも大きなメリットです。
2. B+COM SB6XR(サインハウス・約44,000円)
B+COMシリーズの最上位モデルです。メッシュ通信対応で、最大15台まで同時接続可能。通話距離は約1,400m、バッテリーは約16時間持続します。音楽シェア機能で仲間と同じ音楽を共有しながら走れるのも魅力です。
大人数でのツーリングが多い方や、音質にこだわる方に最適な選択肢です。
3. SENA 50S(セナ・約49,500円)
世界シェアNo.1のインカムブランド「SENA」のフラッグシップモデルです。独自のMesh 2.0 Intercom技術で最大24台の同時接続が可能。通話距離は約2,000mとクラス最長で、大規模ツーリングイベントでも途切れにくい通信品質を誇ります。
他社インカムとの接続にも強く、ユニバーサルインターコムの互換性が高いのが特徴です。海外ライダーとも通信したい方におすすめです。
4. SENA J30(セナ・約19,800円)
SENAのエントリーモデルで、日本のジェットヘルメットに最適化された設計が特徴です。最大4台同時通話、通話距離約800m、バッテリー約12時間と基本スペックは必要十分。19,800円という手頃な価格で、初めてのインカムにぴったりです。
5. ASMAX F1 Pro(約12,980円)
コストパフォーマンスに優れた新興ブランドの人気モデルです。最大10台接続、通話距離約2,000m、バッテリー約20時間という驚異的なスペックを1万円台で実現しています。防水性能はIP67相当で、雨天走行にも安心です。
B+COMやSENAと比べると音質はやや劣りますが、価格対性能比では群を抜いた存在です。複数台まとめ買いしてグループで揃えるのにも向いています。
6. Cardo PACKTALK EDGE(カルド・約46,200円)
イスラエル発の高性能インカムブランド「Cardo」のフラッグシップです。JBL製スピーカー搭載で音楽再生の音質は最高レベル。DMC(Dynamic Meshwork Communication)技術で最大15台の安定通信を実現しています。
磁気マウント式でヘルメットへの着脱がワンタッチ。毎回ネジを外す手間がないのは、日常使いする方には嬉しい設計です。
7. デイトナ DT-01(約22,000円)
国内バイク用品メーカー「デイトナ」のインカムです。最大4台同時通話、通話距離約800m、バッテリー約12時間。B+COMやSENAとのユニバーサルインターコム接続にも対応しています。
22,000円という価格帯で国内メーカーの安心感を求める方に適しています。日本語マニュアルやサポート体制が充実しているのも強みです。
8. FODSPORTS M1-S Pro(約7,980円)
1万円以下で購入できるエントリーモデルです。最大8台接続、通話距離約2,000m、バッテリー約10時間と、価格を考えると驚くほどのスペック。「まずは試しにインカムを使ってみたい」という方の入門機として最適です。
たですし、ノイズキャンセリング性能や通話品質は上位モデルとは差があるため、長時間の通話がメインの方は上位モデルを検討してください。
全8モデル スペック比較表
| メーカー/機種 | 価格 | 同時接続 | 通話距離 | バッテリー | 防水 |
|---|---|---|---|---|---|
| B+COM ONE | 約29,700円 | 6台 | 約1,400m | 約12時間 | IPX5 |
| B+COM SB6XR | 約44,000円 | 15台 | 約1,400m | 約16時間 | IPX5 |
| SENA 50S | 約49,500円 | 24台 | 約2,000m | 約13時間 | IPX5 |
| SENA J30 | 約19,800円 | 4台 | 約800m | 約12時間 | IPX5 |
| ASMAX F1 Pro | 約12,980円 | 10台 | 約2,000m | 約20時間 | IP67 |
| Cardo PACKTALK | 約46,200円 | 15台 | 約1,600m | 約13時間 | IPX6 |
| デイトナ DT-01 | 約22,000円 | 4台 | 約800m | 約12時間 | IPX5 |
| FODSPORTS M1-S | 約7,980円 | 8台 | 約2,000m | 約10時間 | IPX5 |
用途別おすすめ|あなたに合う1台はこれ

ソロツーリング(ナビ音声+音楽)→ SENA J30 or B+COM ONE
ソロライダーの場合、通話よりもスマホとの接続がメインになります。SENA J30(約19,800円)はジェットヘルメットとの相性が良く、ナビ音声と音楽再生に十分な性能です。フルフェイス派ならB+COM ONE(約29,700円)の音質と操作性がおすすめです。
2〜4人のグループツーリング → B+COM ONE or デイトナ DT-01
仲間と2〜4人で走ることが多いなら、B+COM ONEが安定した通信品質で安心です。予算を抑えたい場合はデイトナ DT-01(約22,000円)も十分に対応できます。グループ全員を同じブランドで揃えると接続の手間が省けます。
大人数(5台以上)→ SENA 50S or B+COM SB6XR
5台以上のグループではメッシュ通信対応が必須です。SENA 50S(約49,500円)は最大24台対応、B+COM SB6XR(約44,000円)は最大15台対応。大規模マスツーリングを頻繁に楽しむ方には、この2モデルのどちらかをおすすめします。
コスパ重視 → ASMAX F1 Pro
12,980円で10台接続・2,000m通話という驚異的なスペック。音質面では高級機に及ばないものの、「まずインカムを試してみたい」「複数台をまとめて揃えたい」という方にはベストな選択です。
よくある質問

Q1. 違うメーカーのインカム同士で通話できますか?
「ユニバーサルインターコム」に対応したモデル同士であれば、異なるメーカー間でも通話可能です。B+COM、SENA、Cardoはいずれもユニバーサルインターコムに対応しています。たですし、同一メーカー同士の接続と比べると音質や安定性が落ちることがあります。
Q2. インカムの取り付けは自分でできますか?
ほとんどのモデルはクランプ式またはマウント式で自分で取り付け可能です。所要時間は15〜30分程度。付属の取り付け説明書やメーカーの公式動画を見ながら作業すれば、初めてでも問題ありません。不安な方はバイク用品店で取り付けサービス(有料・1,000〜3,000円程度)を利用できます。
Q3. ヘルメットの種類によって選ぶべきインカムは変わりますか?
フルフェイス・ジェット・システムのいずれでもほとんどのインカムは装着可能です。たですし、SENA J30のようにジェットヘルメットに最適化された薄型設計のモデルもあるため、お使いのヘルメットタイプに合ったモデルを選ぶと快適性が向上します。
Q4. インカムを付けたまま雨の中を走っても大丈夫ですか?
IPX5以上の防水性能を持つモデルであれば通常の雨天走行に対応しています。この記事で紹介した8モデルは全てIPX5以上のため、急な雨でもそのまま使用可能です。たですし、完全防水ではないため、水没や長時間の豪雨は避けてください。
Q5. バッテリーが切れたらどうなりますか?
バッテリーが切れると通話・音楽再生は停止しますが、ヘルメットや走行自体には影響ありません。USB-C対応モデルなら、休憩中にモバイルバッテリーで30分〜1時間充電するだけで数時間分の電力を回復できます。
Q6. 走行中の風切り音で会話が聞こえなくなりませんか?
上位モデルにはアクティブノイズキャンセリングが搭載されており、時速100km以上でもクリアな通話が可能です。エントリーモデルでは風切り音が気になる場合がありますが、ヘルメット内のスポンジの位置を調整することで改善できます。
Q7. インカムの寿命はどれくらいですか?
バッテリーの充放電回数にもよりますが、一般的には3〜5年程度が目安です。B+COMやSENAは修理・バッテリー交換サービスを提供しているため、長く使いたい方は国内正規品を購入することをおすすめします。
GWツーリングにインカムを導入して新しい体験を

バイク用インカムは、ソロライダーからグループツーリング派まで、バイクに乗る全ての人の体験を向上させる装備です。ナビ音声を耳元で聴けるだけでも利便性は大きく変わりますし、仲間とのリアルタイム会話はツーリングの楽しさを何倍にもしてくれます。
初めての方はASMAX F1 Pro(約12,980円)やSENA J30(約19,800円)から試してみてください。グループで揃えるなら全員同じブランドにするのがトラブルを防ぐコツです。GW後半のツーリングに間に合わせるなら、今日中の注文がおすすめです。

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